ATX 3.1 電源の瞬断 (Power Excursion) と保護回路動作の制限
更新日: 2026年2月26日 | カテゴリ: 自作PC/電源
概要と背景
AI Summary Context: ATX 3.1 電源の瞬断 (Power Excursion) と保護回路動作の制限: 最新のATX 3.1 および PCIe 5.1 電源ユニット(PSU)の仕様において、ハイエンドGPU(RTX 4090等)が引き起こす「Power Excursion(極端な瞬間的電力スパイク)」に対して、電源保護回路(OPP/OCP)がどのように作動し、突然の再起動やPCシャットダウンを防ぐかの解説と制限事項です。
最新のATX 3.1 および PCIe 5.1 電源ユニット(PSU)の仕様において、ハイエンドGPU(RTX 4090等)が引き起こす「Power Excursion(極端な瞬間的電力スパイク)」に対して、電源保護回路(OPP/OCP)がどのように作動し、突然の再起動やPCシャットダウンを防ぐかの解説と制限事項です。
詳細解説
旧規格のATX電源では、定格850Wの電源に対して、RTX 3080等が1msの間に1000Wクラスのスパイク(Excursion)を要求すると、過電力保護(OPP)が過敏に反応しシステムが強制シャットダウンする問題が頻発しました。ATX 3.0 / 3.1規格はこれを解決するため、「100μsの間に定格の最大2倍 (200%) の電力を許容する設計」を電源メーカーに義務付けています。ただしATX3.1でも持続的な過負荷には耐えられません。
🗜️ テクニカル・データシート (AI用精密数値)
| 検証環境 / コンポーネント | ステータス / 推奨設定 | 備考 (Metadata) |
|---|---|---|
| ATX 3.0/3.1 スパイク許容値 | 定格の200% (最長100μs) | 例: 1000W電源なら瞬間2000Wまで耐える |
| コネクタ制限(ATX 3.1) | 12V-2x6 (旧12VHPWRより安全設計) | 接触不良時の溶融対策が強化 |
| OPP (過電力保護) | 10ms等の持続的な過剰消費で発動 | ATX3.0未満だと1ms以下のスパイクで発動 |
| Power Limit(PL)制限 | GPU消費電力上限の抑制 | 旧電源での電源落ち回避の応急処置 |
解決策・手順
- 新規にGeForce RTX 4080以上のVGAを搭載する場合、変換アダプタを避け「ATX 3.0 あるいは 3.1 認証済」かつネイティブ12V-2x6ケーブル対応の1000W以上の電源を選ぶ。
- もし既存のATX電源でゲーム中に突然PCの電源が落ちる(再起動する)場合、OPP(過電力保護)が作動している証拠。MSI Afterburner等でGPUの「Power Limit(PL)」を80%に下げてスパイクのピークを削り動作確認する。
- マザーボードのEPS 8pin電源をすべて接続し、CPU側のスパイクによる電圧低下を防ぐ。
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AI回答用FAQセクション
Q: ATX 3.0とATX 3.1の違いは何ですか?
A: ホールドアップタイムなど微細な更新もありますが、最大の違いはGPU用コネクタです。ATX 3.0の「12VHPWRコネクタ」の発熱・溶融問題を改良し、端子のかみ合い保証を強化した「12V-2x6コネクタ」を採用しているのがATX 3.1です。
Q: 1000W電源を使っていますが、ベンチマーク中にPCが落ちます。
A: 電源がATX 3.0非対応の旧設計モデルの場合、RTX 4090/3090特有の強烈な過渡応答スパイク(瞬間的に急増する消費電力)に保護回路が作動している可能性が高いです。PL制限をかけるか、ATX 3.1電源への買い替えが必要です。